学校のこと

不登校になった我が子に親がとるべき行動とは

不登校の子が増えている理由と、不登校になってしまった時どうしたらよいかを書きたいと思います。

不登校の子は年々増加している

文部科学省のホームページで不登校の子がどれだけいるか調べてみました。
昨年(令和2年)の不登校児童生徒数は196,127人で前年度より増加しています。

小・中学校における不登校児童生徒数は196,127人(前年度181,272人)であり,前年度から14,855人(8.2%)増加。
在籍児童生徒に占める不登校児童生徒の割合は2.0%(前年度1.9%)
過去5年間の傾向として,小学校・中学校ともに不登校児童生徒数及びその割合は増加している。

 

不登校児童生徒の支援についても記載がありました。
学校以外の機関でも支援してくれたり、学校では不登校の子のサポート推進を目指しているようです。

○不登校児童生徒の支援の充実

不登校児童生徒に対する支援推進事業:自治体や民間団体等が行う学校以外の場における不登校児童生徒に対する支援体制の整備を推進。

教育支援センターを中核とした民間団体等との連携の促進。

アウトリーチ型支援の充実。
校内支援体制の充実促進。不登校特例校の設置促進。

文部科学省HP「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」より引用
https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02…

不登校の原因は何か

この資料によると、学校の問題よりも本人に関わる問題の方が大きいようでした。
ランキングしてみると

  1. 無気力・不安(46.9%)
  2. 生活リズムの乱れ、遊び、非行(12%)
  3. 友人関係をめぐる問題(いじめを除く)(10.6%)
  4. 親子の関わり方(8.9%)
  5. 学業の不振(5.4%)

上位5つまで記載しました。(小中学生の不登校児童生徒のみ記載)

いじめは意外にも0.2%と割合が少なかったです。
いじめられていたとしても言えなくて、カウントされていないのかもしれません。

1位の「無気力・不安」は、

コロナも影響していると思います。
先の見えない混沌とした社会も不安要素なのかもしれません。
無気力については、後で詳しく触れます。

2位の「生活リズムの乱れ、遊び、非行」は、

緊急事態宣言で分散登校になったり、オンライン授業になったりと、以前と違う生活スタイルになったので、生活リズムを作るのが難しかったのかもしれません。

生活リズムの乱れは、スマホも影響しているのではないかと思います。

友達とラインしたり、ゲームしたりするとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

睡眠不足で朝起きられなかったり、スマホの電磁波で疲労している子もいるのではと感じています。

生活リズムの乱れと、非行が同じカテゴリーだということに違和感あります。
自己責任というカテゴリーだと一緒になるのかな…

非行は家庭で本人が寂しかったり、辛い思いをしたりしている場合が多いです。

悲しみや不満に思っていることを外に出すタイプが非行に走り、内にためるタイプが精神疾患になったり、自らを傷つけてしまう子になるケースが多いです。

親御さんが子どもの思いをくみ取ってあげて欲しいです。

3位の友人関係をめぐる問題ですが、

学校ではスクールカーストや閉鎖的な空間でかなりのストレスを強いられます。

自閉症スペクトラム症(ASD)のうちの娘は、この部分が大の苦手です。
今は好きな科目は一般級で授業を受けて、それ以外は別室登校で授業を受けています。

教室には入れないけれど、別室なら登校できる子もいます。

4位の親子の関わり方ですが、

資料を調べましたが詳細は載っていませんでした。
親子の関わり方?漠然としてイメージわかないです。

推測になりますが、親がネグレクトぎみで子どもの世話が十分でなく、学校にいくことに支障がでているとかそんな感じですかね??

テレビで尾木ママが言っていたのですが、

「小学生なのに下の子の面倒をみさせられて学校にいけない子がいる。
親はその間パチンコに行っていた」という事例を出していました。
これも親子の関わり方に入るのかと思います。


この資料では、家庭不和が原因の不登校の割合は1.8%でした。

ニッポン放送の「テレフォン人生相談」を聞いていたら、子どもの不登校で悩むお母さんからの相談でした。

パーソナリティの加藤諦三先生が、両親の不仲が原因で学校にいけない子がいると言っていました。

自分が学校に行っている間に、両親がけんかをしてしまいお母さんが出て行ってしまうのではないかと心配になり、学校に行けなくなるというのです。

相談者は自分が原因だとは思ってもみなかったようです。

5位の学業不振です。

学校は勉強が分からないと、苦痛の場でしかありません。
私の周りでは、学校の授業では補えないと、塾通いのお子さんが多いです。

学習障害のある子だと、文字を読むのが苦手だったり、板書をするのも苦手な子もいます。

学習障害で勉強ができないのであれば、一般的な学習塾ではなく、発達障がい専門の塾に入るとよいと思います。

知り合いのお子さんが学習障害があったのですが、発達障がい専門の塾に入って志望校に合格しました。

発達の特性に合った指導をしてくれるそうです。

全国展開している塾もあるので、学習障害で勉強の悩みを抱えている人はネットで検索してみて下さい。

不登校になってしまったらどうしたらよいか

学校に行きたくないと言い出したら、無理に学校に行かせないでください。
学校に行きたくないと意思表示できたことを褒めてあげて下さい。

子どもに寄り添って話を聞いてあげて下さい。
解決の糸口を探しましょう。

無気力・不安が原因の不登校の場合

無気力はエネルギー切れを起こしている証拠です。
毎日忙しく、学校・部活・塾・友達関係をこなして、頑張りすぎてしまいエネルギー切れを起こしているのです。
お休みしてエネルギーがフル充電になれば、学校に行く元気も出てくると思います。

不安に対しては、不安の原因が何か探してみましょう。
スクールカウンセラーさんに相談して、頭の中のぐるぐるを整理してもらうと良いと思います。
自分で紙に書いて頭の中を整理する方法もありますが、一人でやるよりもカウンセラーの先生に相談する方が、自分では気づかないことも指摘してくれると思います。

生活リズムの乱れが原因の不登校の場合

生活リズムの乱れが原因の不登校の場合は、生活リズムの修正が急務です。

うちの息子は自閉症スペクトラム症(ASD)で睡眠障害があります。
朝起きられないこともしばしばです。
早寝早起きをさせようとしていますが、時間の感覚がないので行動がゆっくりしています。
毎日早く寝なさいと言っているのですが、本人が急ぐ様子もなく😥

ぐっすり眠れるように、サプリメントを飲んだり、朝太陽を浴びたりと試行錯誤中です。
スマホに触る時間を減らしたり、寝る住居空間にスマホを置かないようにしています。

息子が、寝室そばの廊下に置いてあったwifiの機械のスイッチを切ったら、ぐっすり眠れたと言っていました。

うちの子だけかもしれませんが、スマホ・wifiがぐっすり眠れない原因かもしれません。

睡眠を整えるには、休みの日でも起きる時間と眠る時間は変えてはいけないとテレビでやっていました。

睡眠障害を改善するのは、なかなか難しいです。
試行錯誤をいつか報告したいと思います。

学校生活が原因の不登校の場合

学業不振は塾やタブレット学習などを利用して解決できると思います。

難しいのは友達関係ですね。

クラスの子と合わなくて友達がいなかったり、仲の良い友達とトラブルがあって学校に行きづらかったりする場合は、本人の意思に任せた方が良いと思います。

自分で選んだ行動は、辛くても頑張れることもあるからです。
親や先生がこうしなさいと押し付けたりすると、嫌だった場合は負担になってしまいます。

最終学年でなければ、クラスが変わって人間関係が変わる場合もあるのでそのタイミングで学校に行くのも良いと思います。

別室登校させてもらえる学校であれば、昼夜逆転生活にならないためにも、朝登校して早退する感じでも良いと思います。
皆と顔を合わせるのが嫌な場合は、遅めに登校すると良いと思います。
別室登校でも出席にはなるので、家にいるよりは良いです。
中学生なら高校受験を見据えなくてはいけないので、出席にしてくれるのは大きいと思います。

発達障がいの特性の感覚過敏で教室にいられない、学校がきつい子に関しては、別室登校やフリースクールを利用するのもよいと思います。
楽しく通える場所なら、学校でなくても良いと思います。

家庭環境が原因の不登校の場合

親の育児放棄だと分かりやすいので、先生や近所の人も気づくと思います。
普通にみえる保護者だと、周りの人も気づかないでしょう。

今はこどものSOSが届くように、色々な取り組みがされています。
親に分からないように相談できる手紙の配布があったり、ラインの友達登録をして悩み事を相談できる取り組みもあります。

うちの子どもたちも学校から、定期的にこの冊子を持ち帰ってきます。
子どもたちに悩み事があれば相談するように言っていますが、相談する悩みがないそうです。

私の中学生の時は、家庭と学校のことで悩み、誰にも相談できなかったので辛かったです。
当時通信教育の進研ゼミをやっていたのですが、悩み相談を手紙で送るのがありました。

親に隠れて手紙を送りました。
返ってきた手紙を読んで問題は解決できなかったけれど、誰かに話を聞いてもらえてすっきりした記憶があります。

もし家庭環境で悩んでいる子がいるなら、できる方法で誰かにに相談して欲しいです。
SOSを発信して欲しいと思います。

最後までお読み頂きましてありがとうございました。

ABOUT ME
waraku
発達障がいの中学生の双子(男女)の子育て中です。ゆるゆるハート(力を抜く・自分軸・笑い)をモットーに日々過ごしています。