学校に行かなければいけないという価値観と、不登校になったらどういう進路があるかを書きたいと思います。
学校に行かないのは悪いこと?
親世代は学校に行かないということに、悪いイメージを持っている人が多いです。
学校に行くのは義務だから行かなくてはいけない
学校に行かないと人生が詰んでしまう
社会、親や学校から、学校に行かないといけないと刷り込みをされているのでこの発想しかありません。
私はアラフィフで中学校時代は偏差値教育でした。
学校の成績がよければ、良い所に就職できて高い収入を得ることができました。
高校時代はバブル真っ只中で、就職先は山ほどあり、伝統がある学校だったので高校生でも大手の企業に就職することができました。
たくさんお金を得たら、家、車、旅行、高級品とお金を消費して経済が回っていた時代です。
親世代の価値観は時代の変化に合わなくなっている
良い生活をするためには、学校に行かなければならないと私たち親世代が考えているので、今の子どもたちにも、その価値観を押し付けてしまいます。
でもこの価値観もう古いんです。
今は社会も変化しました。
終身雇用制ではなくなり、大手企業に就職すれば安泰という時代は終わりました。
大手の銀行ですら、仕事は週休3日制(給料2割カット)で副業もOKという勤務体制もすでにあります。
コロナをきっかけに在宅で仕事をする人も増えました。
パソコンさえあればリモートで会議もできるので、必要な時にだけ会社に出社するスタイルの人もいます。
安泰と思っていたものが安泰ではなくなりつつあります。
人から言われたことを淡々とこなし、定年まで勤めあげて、老後は年金生活でという絵に書いた生活は30年位前で終わったように思えます。
私の親世代(団塊の世代)の人は70歳すぎても、アルバイトをしている人が多いです。
年金だけでは生活が厳しいからです。
学校で身に着けるスキルは厳しい社会を生き抜くためのもの
学校の教育は少しずつ変わってきてはいますが、労働者になっても困らないスキルを身につける機関であると感じます。
学校は秀才タイプの子どもを好みます。
学校生活で身に着けられるスキルとは…
- 先生(上司)の指示を聞いて、指示通りに行えるスキル
- 分刻みのタイムスケジュールで行動できるスキル
(軍隊並みのタイトなスケジュール😱我が子の中学校の昼食時間は15分)
- 学校でやっていることに疑問や無意味さを感じても、言われたことをやりとげるスキル
- スクールカーストの中で、人間関係をうまく立ち回れるスキル
この上記のスキルを持った人が労働者に向いた人です。
会社のサラリーマンを想定していると思います。
私が会社勤めして思ったことは、真面目で仕事ができるタイプの人ほど会社を辞めがちで、要領の良いこずるい感じの人の方が、長く居座るのを目にしてきました。
殺伐とした会社勤めが私には合いませんでした。
本当は会社勤めなんてしたくなかったけど、何をしてよいか分からなかったので…
今の子どもたちは、授業で職業について学んだり、自分の将来について考える授業もあるので、サラリーマン以外の仕事を学ぶ機会も増えていて、社会の変化に対応してきていると感じています。
学校に行かないと社会を生き抜けない?どうすればいい?

今の日本を動かしている政治家や官僚たちは、たくさん勉強してきた有名大学出身の秀才型の人たちです。
いわゆる勝ち組の人たちです。
学校に行かないと勝ち組にはなれません。
だけど、勝ち組にはなれないけれど、幸せな人生を送ることはできます。
勝ち組とは違った別ルートを行くのです。
その道は他の人が歩かない道なので、不安が付きまとう道ですが、本当は楽しい道なのです。
なぜ周りの大人ががその道を教えてくれないのかというと、大人もその道に行く方法を知らないからです。
雇う側にとっては、皆が自由に楽しい方法でお金を稼ぎ始めたら面白くない人がいるからです。
「お給料は我慢料」と皆が思ってくれて、安い給料でも頑張って働いてくれれば喜ぶ人がいるからです。
雇われてお金を稼いで生活することは、大変だし素晴らしいことだと思います。
ある意味言われたことをやればいいので、楽だと思う人もいるでしょう。
学校に行かず世の中のレールから外れてしまったのなら、自分の長所を生かして仕事にしていけばいい

たとえ不登校になったとしても、自分の居場所があって、勉強できる環境があれば皆と違う学校生活になったとしても、違った成功者になれると思うのです。
不登校児や発達障がいの子が通う、フリースクールや通信制の高校を見学してきました。
いわゆる学校には合わなかった子たちですが、先生が寄り添ってくれるし、居場所があるので、皆さん顔が明るくて楽しそうにしていました。
不登校で悩んでいた人とは思えませんでした。
悩んだ人だからこそ強くなれるし、色々な物の見方ができるようになるので、社会に出たら活躍できると思います。
アイディアを出して個人事業主として頑張るのもいいと思います。
特に発達障がいの子は枠にはまらない創造力があるので、長所を生かして活躍できると思います。
発達障がいの子をサポートしてくれる通信制の高校を見学したら、プログラミングの学習をやってました。
プログラミングやwebデザイナー等、自宅でできる仕事は、コミュニケーションが苦手な人や感覚過敏の人に良いですね。
農業は好きなことなら集中して取り組める発達障がいの子に向いている

今若い人で農業に目覚める人が増えてきました。
うちの息子は支援学級なので、学校の授業で野菜を毎年作ります。
小学生の頃から農業をやりたいと言っていました。
支援学校(高等部)にも見学に行きましたが、学校で園芸の授業がありました。
先生を上司に、同級生を同僚に見立て、仕事の実践練習をしていました。
とても真面目に取り組んでいました。
私の住む地域は畑が割と多い地域なのですが、
園芸や農業の仕事を希望する生徒がいても、就職先はないそうです。
非常に残念です。
農業は稼げないのが現状ですが、稼げる農業を目指して取り組んでる人もいます。
一般的な野菜ではなく、差別化戦略を図って売れる商品を作っていました。
農業をやりたいけど就職先がないという人に、国が整備して農業人口を増やして欲しいです。
日本の食料自給率は37%です。(農林水産省 令和2年調べ)
有事があればやばいですね、かなり低いです…
日本の野菜は、海外では農薬たっぷりの毒野菜と思われているようです😔
オーガニックの野菜を作って国内外に販売して欲しいです。
気候変動があるので、屋内で栽培する方法を確立して、食料自給率アップを目指して欲しいです。
話が農業に脱線してしまいましたが、
支援学校の生徒の就職は、障害者手帳を使っての就職になります。
仕事が限られた職種に限定されているように思いましたので、色々な仕事に就けるように農業も入れて欲しいなと思い書きました。
学生時代に不登校になり周りの人と違う道を歩んだとしても、
フリースクールや支援機関で勉強したり、居場所ができたりしますので、悲観しないで欲しいと思います。
若い時のつまずきはいくらでも取り戻せますよ!
やる気が出ないときは十分休んで充電するのもいいです。
元気がでたらやりたいことにチャレンジして、自分の可能性を信じて欲しいです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました🥰