今回は 発達障害を持つ子が、一般学級を選んだ場合どのような感じになるか書いてみたいと思います。

発達障がいの子の進路選択は何を基準に選んだらよいか
うちの娘と息子は5歳の時に、発達障がい(自閉症スペクトラム)と診断を受けています。
娘は幼稚園では特に困ったことがなかったので、幼稚園から指摘されることはありませんでした。
息子の方は、知的な遅れはないものの、こだわりが強く、かんしゃくや感覚過敏があり幼稚園生活も大変でした。
幼稚園時代は周りの子も幼いし、発達障害があっても先生やお友達のフォローでうまくやっていける子も多いと思います
問題は 義務教育に入ってからですね。
うちの場合は、娘は一般学級に、息子は小学校一年生は一般学級に入れて無理そうなら支援学級に移動したいと考えていました。
先生の一斉指導で行動していかなければいけないし、身辺自立もできないと一般学級で学ぶのは厳しいです。
ADHDで席についていることができなかったり、
自閉症スペクトラムで感覚過敏がある、周りの音が気になって教室にいられないお子さんも一般学級で学ぶのは難しいと思います。
聴覚過敏を和らげるには、イヤーマフをしたり、辛い時は別室で休ませてもらって対処してもらうしかないです。
娘は聴覚過敏がありましたので、クラスの騒音に耐えられない時はイヤーマフをしていました。
発達障害と診断がついても、席について授業を受けることができれば、 一般学級でやっていくことも 可能だと思います。
一般学級に在籍するメリットとは
- 支援学級とは違い、自分の努力次第で中学校卒業時の進路の幅が増える
支援学級在籍の子は成績がつかないため、一般の公立高校への進学はほぼできない。
公立は養護学校、支援学校高等部が主な進路。
インクルーシブ校(一般の公立高校で知的障がいの生徒を受け入れている学校)は受験できる学校もあるが数が少ない) - 一般学級に通うことにより、発達障害だということが世間から知られづらい。
- 勉強の進み方が予定通りに進む
支援学級は授業の進み方にノルマがないため、勉強の進みがかなり遅いです。
うちの息子は中三ですが、中学校の教科書は授業中使っていません。
支援学校高等部に入学する学力は小学校4年生程度です。
中学校の勉強はしなくても進学できます。
一般学級に在籍するデメリットは
- まわりの子と比べてできない事や苦手なことが多かったりすると 子どもの自己肯定感が下がる。
- コミュニケーションがうまく取れない場合は友達関係でつまずくことがある。
- 発達障がいの特性からやってしまうことでも、理解してもらえないこともあり、悪目立ちしてしまうこともある。
- 親や先生が、発達障がいの特性を理解してその子の長所を伸ばすことよりも、発達障がいの短所を直して定型発達の子に近づけようと頑張ってしまう。
特に女子の人間関係は定型発達の子でも難しい。
自閉症スペクトラム女子は雑談が苦手だったり、女子特有の共感力がかけている子もいるので人間関係を作るのが大変かもしれません。
授業中騒いでしまったり、立ち歩いたりと授業妨害するようだと先生から医療機関に行くよう言われたり、薬の服用を勧められることもあります。
うちの息子は先生に迷惑かけてしまうのと、私が向精神薬を飲ませるのに抵抗があったので、支援学級に移ることにしました。
移ったら親子共々気が軽くなりました😊
定型発達の子より疲れやすい子も多いから、皆が簡単にやっていることでも発達障がいの子にとっては、常に頑張らなきゃいけない場面があると思います。
子どもが頑張りすぎないように親や先生は配慮して欲しいと思います。
進学のことを考えたら一般学級の方がメリットが多いけど、学校生活がうまくいかなかったり、周りと比べて自己肯定感が下がることも…
親だけは発達障がいの特性を理解して、長所を褒めて短所は片目をつぶってみる位😉にしてあげると子どもが楽にすごせると思います。
一般学級に限界を感じ支援学級に移る子
低学年の頃までは勉強も簡単だし、なんとか授業についていけるでしょう。
身辺自立もできなくても、お世話好きの女の子もいるので、できない所を助けてくれたりとなんとかやっていけるかもしれません。
ですが、小学校3年生位から勉強が難しくなります。
友達関係も気の合う子同士でグループを作ったりする時期に突入します。
自分の身の周りのことを自分でできないと困るし、友達関係も難しくなってきて周りとトラブルを起こしたりと一般学級では難しいなと感じることがでてきます。
やっぱり勉強がついていけなくて、支援学級に移る子が多いです。
うちの子の場合は感覚過敏がひどいので、
教室にいられなかったのと、好きなことしかやりたくないという発達障害の特性から
授業に集中することができず、本人の希望で支援学級に移ることを決めました。
支援学級から一般学級に移る子
入学時には支援学級にいた子の中で、様々な理由で一般学級に移る子がいました。
ADHDのお子さんが多いですが、
成長とともに落ち着いてきて、席について授業を受けることができるようになったので一般学級に戻るケースです。
あるいは、療育手帳がとれない知的に遅れのないお子さんの場合だと、
親御さんが将来を考えて中学校は一般学級に移るからと、支援学級を卒業していく人もいました。
子ども自身が支援学級にいることが嫌だと感じた場合は、勉強ができなくても一般学級に移るお子さんもいました。
残念ながら、支援学級の子を馬鹿にする子も一定数いますので、空気が読めるタイプの子だとつらい思いをしている子もいるのではないかと思います。
うちの息子は空気はあえて読まないと言っています。
居心地の悪い一般学級より、気楽な支援学級の方がよいという考えみたいです。
発達障がいだけどずっと一般学級のうちの娘
自閉症スペクトラム症の娘は、一般学級で頑張ってきましたが、女の子の友達もできず聴覚過敏があるので騒がしい教室でいることがかなりのストレスだったようです。
中学校に上がる際、一般学級で勉強するのはかなりのストレスになるのではと思い、
発達障がいに理解のある私立の中学校を受験することにしました。
学費がかなり高い学校で、支援学級に入りたくないけれど、一般学級では上手くやっていけないお子さんがたくさんいました。
受験の結果は不合格でした…
「人間万事塞翁が馬」
今にして思えば 不合格でラッキーだったと思います😊
結局 公立の中学校に進んだのですが、教室に居られない子や不登校の子の居場所づくりをしてくれる学校だったので、毎日楽しく学校に通っています。
定型発達の子と違い、何げないことができなかったり、ストレスの原因になってしまうこともあるけれど…
教室に入れないときは図書館にいくことを許可してくれたり、
数人いる不登校ぎみの子が、短時間でも学校と繋がりが持てるようにと、別室登校を用意してくれたり配慮してくれる学校で本当に良かったです。
校長先生はじめ、学校の先生方に感謝しています🥰
最後までお読み頂きましてありがとうございました